賃料以外の情報

ここでは、賃料以外の情報も含めて、レンチロール状のデータから推測・推定できる内容を見ていきましょう。

  • 敷金

おそらく賃貸契約を結んだことのある人ならば、見聞きしたことのある敷金。初期費用として必要な金銭というイメージだと思います。これは入居時に家賃数ヶ月分を支払い、退去時に、「原状回復」(入居時と同じ状態に戻すこと)のためにかかる修繕費用、清掃費用などを差し引いた金額が返還されるシステムです。部屋ごとの敷金が記載されることも多くあるのですが、同条件(占有面積、階数など)にも関わらず、その金額に開きがあることが考えられます。

居住年数と照合して、新しい入居者ほど敷金が安くなっている、という傾向が判明した場合、将来の設定はより低く設定しなければ、新しい入居者が獲得できないという結論が得られることもあります。家賃同様に、敷金も同条件の部屋において差異がないか、という点を確認すると良いでしょう。

  • 賃料の差異

不動産投資の業界では、同物件内で部屋ごとに賃料に違いが出る、いくつかの傾向があります。例えば、二階の部屋は一階よりも数千円高額であることが多く、階数が上がるほど上昇する傾向があります。高層階でありながら、エレベーターがない場合などは、その点がマイナス要素になります。

しかし、同じ条件を有する同じ物件内の別の部屋で、賃料に差異が生じるケースが多くあります。

その場合に差額の原因としてまず考えられるのが、入居時期の差異です。新築物件と築20年の物件では、前者の方が賃料は高くなります。同じ物件でも、新築の時は前者にあたり、時間が経てば後者に向かいます。賃料に差異がある場合は、それが居住年数の違いによって発生している可能性が高いので、まずはそのポイントをつかみます。そこから発展して、想定賃料を算出することにつながるといえます。